「ロマンス詐欺」という言葉を聞いたことはありますか。マッチングアプリやSNSで恋愛感情を利用してお金を騙し取る、非常に悪質な詐欺のことです。
被害件数は増加の一途をたどっており、被害額が数百万〜数千万円になるケースも珍しくありません。「自分は絶対騙されない」と思っている人ほど注意が必要です。
この記事では、ロマンス詐欺の典型的な手口と、騙されないための具体的な対策を詳しく解説します。自分や身近な人を守るために、ぜひ最後まで読んでみてください。

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ロマンス詐欺の典型的な手口
ロマンス詐欺には決まったパターンがあります。5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:アプローチ
詐欺師はマッチングアプリやSNSで接近してきます。プロフィールは魅力的に作り込まれていて、写真もイケメンや美女のものを使用しています。軍人、医師、エンジニア、実業家などの職業を名乗ることが多い傾向にあります。
ステップ2:信頼構築(グルーミング)
ここがロマンス詐欺の最も怖いところです。数週間〜数ヶ月かけて、毎日連絡を取り合って信頼関係を築いていきます。朝は「おはよう」、夜は「おやすみ」。記念日も覚えていて、甘い言葉をかけてくる。この段階で完全に恋愛感情を持たせるのが目的です。
ステップ3:トラブル発生
信頼関係ができたタイミングで「トラブル」が発生します。典型的なパターンはこのようなものです。
- 「会いに行きたいけど渡航費がない」
- 「事故に遭って治療費が必要」
- 「仕事のトラブルで急にお金が必要になった」
- 「プレゼントを送ったけど関税がかかる」
- 「投資で大損して生活費がない」
ステップ4:送金要求
「助けてほしい」「あなたしか頼れない」と、感情に訴えてお金を要求してきます。一度払うと、次々と理由をつけて追加の送金を求められます。最初は少額でも、徐々にエスカレートしていくのが特徴です。
ステップ5:消滅
お金を十分に騙し取ったら、突然連絡が途絶えます。アカウントは削除され、連絡手段もすべてブロックされます。
最近は「投資を持ちかけてくるタイプ」のロマンス詐欺も急増しています。「二人の将来のために一緒に投資しよう」と誘い、偽の投資サイトに誘導して資金を騙し取る手口です。恋愛感情と投資話がセットで出てきたら、まず詐欺を疑ってください。トラブルに遭った時の対処法は以下の記事でまとめています。



ロマンス詐欺師の特徴チェックリスト
以下の特徴に複数当てはまる相手は、ロマンス詐欺師の可能性があります。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 写真がモデル級 | ネットから拾った画像を使用していることが多い |
| 海外在住を名乗る | 「会えない理由」を作るため |
| 早い段階で愛を告白 | 数日〜1週間で「I love you」 |
| ビデオ通話を拒否 | 顔バレを避けるため |
| 会う約束をドタキャン | 実在しないから会えない |
| 身の上話が壮大 | 軍人・医師・国連職員など |
| お金の話が出る | どんな理由でも金銭要求はアウト |
上記のうち3つ以上当てはまったら、かなり危険なサインです。冷静になって、信頼できる人に相談しましょう。
騙されないための5つの対策
1. 写真をGoogle画像検索にかける
相手のプロフィール写真をスクリーンショットして、Google画像検索にかけてみましょう。他のサイトやSNSで同じ写真が使われていたら、なりすましの可能性が高くなります。スマホからでも簡単に検索できるので、少しでも怪しいと感じたら試してみてください。
2. ビデオ通話を提案する
「会う前にビデオ通話しよう」と提案してみましょう。何度も拒否したり、回線の問題を理由にしたりするなら怪しいと考えてよいです。本物の相手なら、ビデオ通話に大きな抵抗はないはずです。ビデオ通話機能の活用法も参考にしてみてください。





3. お金の話が出たら即相談
相手からお金の話が出た時点で、一人で判断せず必ず友人や家族に相談することが重要です。恋愛感情があると正常な判断ができなくなるため、第三者の冷静な意見が必要です。
4. 海外送金・仮想通貨送金は絶対NG
海外送金や仮想通貨での送金は、取り戻すのがほぼ不可能です。どんな理由があっても、会ったことのない相手に送金するのは絶対にやめましょう。「一時的に貸すだけ」「すぐ返す」という言葉も信用してはいけません。
5. 甘い言葉に冷静になる
「運命の人」「生まれて初めてこんな気持ちになった」…。こういった甘い言葉は、詐欺師の常套句です。早い段階での愛の告白は警戒サインだと覚えておきましょう。本当の愛情は、もっと時間をかけて育まれるものです。
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被害に遭ってしまったら
万が一被害に遭ってしまっても、一人で抱え込まないでください。相談できる窓口は複数あります。
- 警察に相談:#9110(相談窓口)または最寄りの警察署
- 消費者ホットライン:188
- 法テラス:0570-078374(弁護士相談)
- 銀行に連絡:振込先口座の凍結を依頼
恥ずかしいと思う必要はまったくありません。プロの詐欺師は人の感情を操るスペシャリストです。誰でも被害に遭う可能性があります。早く相談すれば、被害額の回収につながる可能性も高まります。
よくある質問
Q. 日本人からのロマンス詐欺もある?
A. あります。以前は外国人を装うパターンが主流でしたが、最近は日本人の写真や名前を使ったロマンス詐欺も増えています。国籍に関係なく、お金の話が出た時点で警戒してください。
Q. 大手マッチングアプリなら安全?
A. 大手アプリは本人確認や監視体制が整っていますが、完全に排除できているわけではありません。どのアプリを使っていても、自分自身で見極める力を持つことが大切です。
Q. ロマンス詐欺と普通の恋愛の違いは?
A. 最大の違いは「お金の要求があるかどうか」です。普通の恋愛で、会ったこともない相手にお金を要求することはまずありません。お金の話題が出た時点で、詐欺の可能性を疑いましょう。
Q. 被害に遭ったお金は取り戻せる?
A. 正直に言うと、全額取り戻すのは難しいケースが多いです。ただし、早い段階で警察や弁護士に相談すれば、口座凍結などの措置が取れる場合もあります。諦めずに専門家に相談してください。
Q. 家族がロマンス詐欺に遭っているかもしれない場合は?
A. 頭ごなしに否定するのは逆効果です。恋愛感情を否定せず、「お金を送るのだけはやめよう」と冷静に伝えましょう。本人が聞く耳を持たない場合は、警察や消費者センターに家族として相談することもできます。


まとめ:恋愛感情を利用する詐欺には冷静さが最大の武器
ロマンス詐欺は、恋愛感情という人間の弱点を突いてくる卑劣な犯罪です。ストーカー被害の対策も合わせて確認しておきましょう。対策のポイントを改めてまとめます。



- 会ったことのない相手にお金は絶対に送らない
- 写真検索・ビデオ通話で本人確認をする
- 早すぎる愛の告白は警戒サイン
- おかしいと思ったら周囲に相談
- 被害に遭ったら#9110か消費者ホットライン188に連絡
マッチングアプリ自体は素晴らしい出会いのツールです。正しい知識を持って、安全に利用していきましょう。
警察庁のインターネット異性紹介事業に関するページ(www.npa.go.jp・サイト終了)では、最新の被害事例や注意喚起が掲載されています。
国民生活センターでも、ロマンス詐欺に関する相談事例が公開されているので参考にしてみてください。
※この記事は記事執筆時点の情報に基づいています。各アプリの料金・仕様は変更される場合があります。最新情報は各アプリの公式サイトでご確認ください。
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